左から
①「あしたの、喜多善男」オリジナル・サウンドトラックby小曽根 真
②「自由死刑」島田雅彦
③「真夜中のBoon Boon」山崎まさよし
①
ジャズピアニストの小曽根 真氏がドラマのサウンドトラックを手がけるのは初めてだそうだけど、とても
「ドラマのため」だけのものとは思えないほどのアルバムです。
ドラマがヒューマンサスペンスだったのもあり、
ストーリーごとの曲がドラマチックに、でもわざとらしくなく、いい塩梅というのか、巧妙に繰り広げられます。
ドラマのテーマ、ストーリー、俳優さん等をイメージして、小曽根氏の中から湧いてきた曲の数々なんだろうけど、
それだけではおさまり切らない大きなものを感じさせます。
特にメインテーマの「My tomorrow」。
これを聴いた後、脚本家の飯田譲治氏が詩を書かれたそうで、クレジットの一番最初にその詩が載ってます。
とても深いものを感じたので抜粋して。
ぼくの明日(My Tomorrow)
飯田 譲治
ふと、考えてみたんだ。
もしもぼくが突然この世界から消えてしまったとしても、
もちろんぼくは、君に後を追ってきたほしいなんて思わない。
できることなら、
昨日と同じように、今日と同じように
きみの明日を生きて欲しい。
希望があるとすれば、ぼくがいなくなったことを
ほんのちょっとだけ悲しんでくれればそれでいいんだ。
ぼくはそれだけで満足さ。
君の生きている様を、ぼくはときどきあっちの世界から長めにやってくるよ。
その時に君が悲しそうだったら、ぼくも悲しくなってしまう。
だからおねがいだ。どうかハッピーに生きていて欲しい。
あっちの方から、この世界を眺めたら、
きっと今まで知らなかったいろんなことまで見えてしまうだろう。
君がぼくに隠れてこっそりやっていたことや、
ぼくには見せようとしなかった
ぼくの知らない君の姿さえも見えてしまうかも知れない。
ぼくに隠されていた真実を知ってしまうのかも知れない。
でも、心配はいらないよ。
いいことも悪いことも、楽しいことも悲しいことも、
美しいことも醜いことも、ぜんぶぜんぶひっくるめて、
ぼくはこの世界を受け止めることができるようになっているはずだから。
ぼくはこの世界の全部を愛したいと思う。
ぼくはこの世界の全部を許したいと思う。
そして、ぼくはそうなる時までは、
ぼくの明日を生きていこうと思っているんだ
この世界の、ぼくの明日を。
夕方~夜にかけて多少お酒でものみながら(珈琲でも◎)、聴きたい作品。
集中して聴くというよりは、読書しながら聴きたい。
②
あたため中♡(現在、東野圭吾の「幻夜」を読んでいるのでね)。
これ!今、どこの書店に行っても売ってないですよね。探すの大変だったもの。
私は大通りの移転リニューアルした3階立てのBook off(ここ、楽しくって好き)で
偶然見つけ、しかも安かったので「ラッキー!」と即買い。
いやー、あるところにはあるもんですね笑
③これもまたいい。
希望の光を感じさせる曲です。
しわしわの背広(あえてスーツとは言わず)を着たオジサン(OLでも若者でも)が、今日も夜中まで残業、帰りにバッティングセンターでやみくもにバットを振る。ふと、バットを置いて、見上げるとビルの谷間にぽっかりと浮かぶ月。
ああ、この思いよ届け!今はショボくてクタクタだけど、オレは、オレは、これからなのさ!
といったイメージ。
改めて聴くと、やはりドラマの主題歌にぴったりでしたね。
初回限定版はライブDVD付き。まさよしファンにはたまらないシロモノですな。
あとは6月にDVDが発売されるので、それを待って、再度作品を堪能し直すとします。